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高森明勅
2012.7.13 13:53

チルドレン新党の誕生

小沢一郎氏とその配下たちが、民主党から飛び出し、新党を作った。

政党名はここに書くのも恥ずかしい。

先の「きづな」もそうだが、国民を舐めきっているとしか思えないネーミングだ。

このまま民主党に残っても次の選挙で当選出来そうにないとか、
公認すら貰えないような連中を引き連れて、党内の権力闘争で敗けが込んできた小沢氏が、
権力の奪還を目指して、恐らく最後になるであろう起死回生のバクチに出た(または、出ざるを得なくなった)。

それだけのことだ。

新党に加わった議員の圧倒的多数は1年生。

更に2年生、3年生を除けば、残るのは小沢氏ら4人だけ。

まさにチルドレン新党だ。

まともな有権者なら、誰もこんな新党に期待しないだろう。

次回選挙の後、何人生き残っているだろうか。

「子供」はともかく、「大人」は誰しも、「歳月」に裁かれる。

その時、その時、どんなに格好いいことを言って言い繕っても、
長い歳月の間に何を成し遂げ、何を成し遂げないで来たか。

それを偽ることは出来ない。

小沢一郎という政治家を評価する場合も、歳月という基準に照らせば、曇りなく判断出来る。

彼には長年、歩みを共にする友人や仲間がいない。

皆、離れ、敵 対するに至る(夫人さえも!と強調しようと思ったが、私も家内に逃げられないとは限らないので、
それは止めておく)。

この事実も、小沢氏を値踏みする際、見落とせない点だろう。

選挙で問われるのは、政治家ではなく、有権者のレベルだ。 
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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